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囲碁AI(天頂の囲碁7Zen)との対局と感想

いつもご覧頂き、ありがとうございます。

今回は、市販されている囲碁AI(天頂の囲碁7Zen)と、自分の勉強を兼ねて対局してみました。
その内容と、感想を述べさせて頂こうと思います。
なお、オープンソース化されている囲碁AIもいくつか話題となっており、現在もインターネット上で変化し続けているようです。
ただし、天頂の囲碁7Zenも含めてプロと同等以上の実力を持ち合わせているとよく耳にしますが、扱い方には注意する必要があると思います。改めて、留意点を以下に示した上で、進めさせていただきます。

◆留意点
 1.囲碁AIを動作させるためのハード、ソフト環境により、実力は異なる場合がある。
 2.囲碁AIの設定内容により、実力は異なる場合がある。
 3.囲碁AIは1、2より、着手が正確ではない場合がある。(シチョウ、死活等の超手数の読みを誤り、負けと判断する場合がある)
 4.囲碁AIは、人が与えたルールで学習し強くなっているため、ルールが異なると判断が正確ではない場合がある。
   (置碁、コミのルールは国ごとに若干違い、曖昧性がある

以上のことを考慮すると、改めてAIは囲碁を勉強する上での道具だと感じます。最低限のルールだけとはいえ、人が与えたルールの上で動作していることを考えると、参考にするのは良いと思いますが、すべてを鵜呑みにするのは危険でしょうね。間違っている可能性もあるということを想定しておく必要があると思います。

天頂の囲碁7Zenと以下の環境で対局してみました。

◆ハード環境
 CPU:Core i7-3540M @3Ghz
 メモリ:4GB
GPU:HD Graphics 4000

◆ソフト環境
 ソフト:天頂の囲碁7Zen
 設定:制限時間5秒(ソフト側のみ)
 対局ルール:定先(白番がソフト)、コミ無し


棋譜再生


結果は、中盤以降に左下の白一団を取ることができ、形勢が黒に傾き勝利となりました。

それでは、序盤から内容を振り返っていこうと思います。
黒5~白14までは、三々入りでよく見かける変化の一つですね。序盤は人それぞれの考え方があるため、
どの図を選択しても一局だと思います。ただ、勝ちに拘るなら、相手の読みや考えを外し(避ける)たり、
相手に読まれにくい考えや構想を立てるといったことも方法の一つだと思います。囲碁に限ったことではありませんが、
よく分からないうちに負けたというときは、相手が強かったと感じることがありますよね。これが、今まさにAIにやられていることではないかと思います。
黒31まで、左辺の白模様で収まり形を得られたのは互角だと感じていました。この時のソフトの評価値は、黒白共に50%でした。しかし、すでにコミ分のリードを取られていると判断されているのは驚きです(初手は黒57%、白43%)。黒21が白22と対応され動けないのでは、少し損だったかもしれません。
黒37からの狙いは、白左下の根拠を奪って攻めるといったところでしょうか。しかし、実践は白48までとなり、白はほぼ収まり形となったため、黒49から白を凝り形にさせる方針に変えました。
白50から反発してきたため、黒53から戦いとなりました。ここからは、双方の読み合いとなりました。
黒57と伸びれば白がやや重複している形にさせることが出来たかなと思います。白56は、おそらく時間制限が影響して、左下の死活を誤ったのかもしれませんね。白は黒33、35の2子を取り込んで、生きておくのが相場だったと思います。この時のソフトの評価値は、黒52%と僅かに傾いていました。
黒60と封鎖することが出来れば、感覚的には気分が良いところですね。白を小さく生かして、大場に先行する展開となれば、戦えると判断していました。ただ、実際の差は僅かで、互角の展開でしょうね。
白66では、E7にぐずんでいれば、白は突破か中で生きるかの展開になっていたと思います。黒69と伸びることができれば、左下の白一団は生きるのは難しそうですね。おそらく、ソフトは白90としてセキで生きていると判断を誤っていたのかもしれません。実践の進行では、セキ崩れの形となっています。この時のソフトの評価値は、黒67%でした。
黒95まで、黒優勢だと思います。しかし、右辺を白にまとめられてしまうと、逆に「捨て石」という読みで形勢は一気に逆転してしまうでしょうね。なので、黒101以降、白中央の石の薄みを強調しながら右辺で収まることができたのは、決め手を与えなかった点で良かったのではと思います。

全体的な感想としては、ソフトの強さは、環境や条件によって変わるということが大きいと思います。なので、公平に強さを測るというのは難しく、目安程度ではないでしょうか。時間制限なくしたり、ハードのスペックを上げたりすると、また同じように勝つのは難しいでしょうね。一方で、相手に読まれにくい考えや、相手の読みを避ける考え(相手の応手によって方針を変える)等は、勝ちに繋がる一つの方法だと思います(もちろん、それを打ちこなす実力も必要でしょうね。。)。
私自身も、まだまだ力不足ですが、良い勉強をさせて頂くことができました。皆さんに何かのお役に立てれば幸いです。

今後とも、囲碁将棋サロン大沢野をお願いします。
 


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プロフィール

谷村康成

Author:谷村康成
富山県内の大沢野行政センター近隣にて【囲碁将棋サロン大沢野】を始めさせて頂くことになりました。谷村康成です。
高校・大学時代は東京の緑星囲碁学園にてご指導頂き、プロを目指しておりました。現在は、お世話になった方々へお役に立たちたいと思い、富山県へ戻ってまいりました。今まで多くの方々にご支援・ご協力の元、様々な経験をさせて頂きましたこと、感謝申し上げます。今後は、皆様の意見を取り入れた上で、一つの考え方に固執せずに多方面へ視野を向け、新たな道へ前進していこうと思います。今後とも、変わらぬご支援、ご協力を頂ければ幸いです。

 ◆営業時間:13時~19時
 ◆定休日:水曜日
 ◆TEL:090-2034-5637
 ◆E-mail:osawano3004@gmail.com
 ◆席料:大人1000円(※初回の方は一律500円)
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     学生(高校・大学)=800円
     学生回数券(11枚綴り=8000円)
     子供(小・中学生)=500円
     子供回数券(11枚綴り=5000円)
     指導碁(1回=500円)
     出張対局(1回=500円)(交通費は実費頂きます)
     
 ◆子供教室:将棋(土曜日:10時〜11時)
       囲碁(日曜日:10時〜11時)
       月3回
       月謝2000円
        ※コース制もございます。詳しくはお尋ね下さい。
 
 ◆親子、お一人様、団体様のご来場でも大歓迎です。初めての方から経験者の方まで、どなたでもご来場頂けます。出入り自由です。
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 ◆お茶はご自由にお飲み下さい。
 ◆コーヒーは1杯100円です。
 
 ◆お車でお越しの際は、大沢野行政センターの駐車場をご利用ください。(第一、第二駐車場有)
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